インタビュー

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小児科の医師として先を見据えた診療と予防を心がけ、アレルギー治療に対しても注力していきたいと思います

不安な気持ちで来院されても、ホッと胸をなで下ろして帰っていただけるような医院を目指しています。笑顔でお迎えいたしますので、お困りの際は気兼ねなくご来院ください。

医師を志し、小児科を専門にされたきっかけや理由を教えてください。

私はもともと、物理や数学が好きでその道の研究者になりたかったんです。でも、研究者として身を立てるほどの能力はないと思い、父と担任の先生に勧められていた医師という道を選びました。しかし、医師に必要な人とのコミュニケーション力が自分には足りなく、それをどうにかしようと思い大学ではボランティアサークルに入りました。

児童養護施設や重症心身障害児施設で勉強を教えたり、食事の介助をしたりして、子どもに対して興味を持ちはじめていた頃、ボランティアサークルとは別に所属していた軟式テニス部の顧問が小児科の教授だったこともあり「小児科に来ないか?」と誘われました。タイミングと縁が重なり、導かれるように小児科へと進みました。

どんな時に医師としてのやりがいを感じますか?

鋭い注射針を使った予防接種や点滴などは、子どもにとってはかなりの恐怖です。初めは、泣き叫んだり殴りかかってくる場合もあります。しかし何回か経験すると、泣かずに注射を頑張れるときがくるのです。子どもたちがそういったつらいことを乗り越えて、成長していく姿を見せてくれる時はとても嬉しいものです。

またお子さまの成長と共に、素敵なご家庭を作っていく親御さまの姿を見せていただく時もやりがいを感じます。当院では、診療の中でお子さまが頑張れるようになったり、乗り越えた経験を通して、お子さまの成長をお手伝いしたいと思っています。そして、将来を見通した診療と予防を心がけ、心配して来院されても、ホッと胸をなで下ろして帰っていただける医院を目指しています。

たくさんの患者さまを診療するために、医院で工夫されている点はありますか?

当院では看護師が診察前に症状をお伺いし、今の状態をしっかりと聞かせていただいています。医師がやるべきことは診察、診断、治療方針です。看護師が伺った症状を医師に伝え、診察前にある程度の判断をすることで、待っている時間に必要な検査を済まし、結果をあらかじめ用意できることが、早期の診断と治療につながっていきます。

そういった看護師や受付スタッフとの協力で、診察時間の短縮が可能になり、診療がスムーズにおこなえるようになりました。また、看護師は待合室にいますので、診察前の不安や診療後の不明点などがございました、お気軽にご相談ください。

院内の環境や雰囲気でこだわっている部分はありますか?

建物自体、化学物質をできるだけ排除して天然素材で作るように意識しました。柔らかいイエローと木材を基調とした温かみのある雰囲気の院内は妻が担当し、受付から処置室までの導線は、患者さまの負担を減らすため短くし、スムーズに動けるように、設計してもらいました。

当院では特に院内感染の予防に気をつけています。そのため、一般用のものとは別に、感染症の患者さま用の待合室、診察室、処置室を複数設け、一人ずつ換気をおこなっています。さらに次亜塩素酸発生装置を各部屋に設置し、ミストで空気中にあるほこりやウイルスへの対策をとり、アルコールと併用しておもちゃや床を小まめに掃除するよう努めています。

今後力を入れていきたいと考えている取り組みはありますか?

食物アレルギーや気管支喘息の治療は日々進歩しています。日本アレルギー学会認定のアレルギー専門医として、アレルギーの診療を極めていきたいと思っています。赤ちゃんの皮膚は薄いため、湿疹が出やすく、また湿疹が治まったように見えてもアレルギーや感染症が続いている場合があります。気になることがありましたら、いつでも相談に来てください。予防接種の際にも遠慮なくお話しいただければと思います。

また、お子さまに限らず、ご家庭にも目を向けるようにしています。育児などで不安がありましたらお気軽にご相談ください。1人で抱えこまず、自分が成長するためには人に頼らなければならない時もあります。そのために、頼っていただける医院を目指し、サポートさせていただきます。また、行政などの地域ネットワークともつながりがありますので、そういった活動もオープンにしていきたいと考えています。